“こつこつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兀々58.3%
矻々25.0%
兀兀8.3%
忽々8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上方は、兀々こつこつとした大磧、その間を縦に細長く彩色しているのは草原、下方は、偃松、ミヤマハンノキ、タケカンバ等が斑状に茂っている。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
二葉亭の一生中、その位置に満足して矻々こつこつとして職務をたのしんでいたは官報局の雌伏時代のみであった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
先生の業の偉いなるはもとより先生の天質に出づ。然りといへども、其一半は兀兀こつこつ三十余年の間、文学三昧ざんまいに精進したる先生の勇猛に帰せざる可からず。言ふを休めよ、騒人清閑多しと。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
磯が火鉢のふち忽々こつこつたたき初めるや布団がむくむく動いていたが、やがてお源が半分布団に巻纏くるまって其処へ坐った。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)