“こせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古刹33.3%
古拙33.3%
孤節33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺は信州下水内郡しもみのちごほり飯山町二十何ヶ寺の一つ、真宗に附属する古刹こせつで、丁度其二階の窓に倚凭よりかゝつて眺めると、銀杏いてふの大木をへだてゝ飯山の町の一部分も見える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
表面には、西班牙スペイン風の美麗な釉薬ゆうやくが施されていて、素人の手作りのせいか、どこか形に古拙こせつなところがあった。法水はそれをずらりと卓上に並べて云った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
先生此逆境に立ちて、隻手羅曼ロマン主義の頽瀾たいらんを支へ、孤節こせつ紅葉こうえふ山人の衣鉢を守る。轗軻かんか不遇の情、独往大歩の意、ともに相見するにへたりと言ふ可し。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)