“げんげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紫雲英70.6%
現化11.8%
五形5.9%
幻化5.9%
蓮華5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみればかりは関東の野の方が種類も多く、色もずっとあざやかなように思われるが、蒲公英たんぽぽもまた紫雲英げんげも、花がやや少なくかつ色がさびしい。
少年がその時のその意気、その姿、その風情は、たとい淑徳貞操の現化げんげした女神にょしんであっても、なお且つ、一糸おおえる者なきその身をいだかれて遮ぎり難く見えたから。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すみれ苧環をだまき、櫻草、丁字草ちやうじさう五形げんげ華鬘草けまんさうたぐひは皆此方にゑて枕元を飾るべし。
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
幻化窟の尊者 だんだん下へ降って雪峰チーセの東の部へ着きますと、ズンツル・プク(幻化げんげ窟)という名跡があります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
蓮華げんげ鷺草さぎそう、きんぽうげ、鍬形草くわがたそう、暮春の花はちょうど絵具箱を投げ出したように、曲りくねった野路を飾って、久しい紀念おもいでの夕日が岡は、遠く出島のように、メリヤス会社のところに尽きている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)