“けんとうちが”の漢字の書き方と例文
語句割合
見当違100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一本で夫程それほど長く使えるものが日に百本も出ると云えば万年筆を需用する人の範囲は非常な勢をもって広がりつつあると見ても満更まんざら見当違けんとうちがいの観察とも云われない様である。
余と万年筆 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もっともここに見当違けんとうちがいの批評と云うのは、美をあらわした作物を見て、ここには真がないと否定する意味ではない。真がないから駄目だ作物にならんと云う批評を云うのである。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)