“けいとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鶏頭57.4%
雞頭10.6%
系統8.5%
刑刀4.3%
雁来紅4.3%
鷄頭4.3%
京東2.1%
傾倒2.1%
挂塔2.1%
継統2.1%
茎頭2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭にはサボテン、鶏頭けいとう、ゼラニューム、その他の花が咲いている。茶を飲みながら、五郎は主人に弁当を頼んだ。主人は承諾しょうだくして言った。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
庭先の雞頭けいとう葉雞頭はげいとうにさへ霧かかりて少し遠きは紅の薄く見えたる、珍しき大霧なり。余は西枕にて、ガラス戸にやや背を向けながら、今母が枕もとに置きし新聞を取りて臥しながら読む。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その東の空はもう白くえていました。私は天の子供らのひだのつけようからそのガンダーラ系統けいとうなのを知りました。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「しかし、或いはもう今頃は、郁次郎殿をひき出して、刑刀けいとうさびとしてしまったかも分りませぬ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夥多おびたゞしい石塔せきたふを、ひとひとつうなづくいしごとしたがへて、のほり、のほりと、巨佛おほぼとけ濡佛ぬれぼとけ錫杖しやくぢやうかたをもたせ、はちすかさにうつき、圓光ゑんくわうあふいで、尾花をばななかに、鷄頭けいとううへ
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
右相丞鄭雍ていようの甥の鄭某は拱州こうしゅうに住んでいた。その頃、京東けいとうは大饑饉で、四方へ流浪して行く窮民が毎日つづいてその門前を通った。
いやしくも文芸にたずさわる以上、だれでもぜひ一所懸命になってこれに全精神を傾倒けいとうせねばだめであるとはいわない。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
挂塔けいとうゆるされたのが、去年の霜月であったから、安居あんごはまだ半年に及んだばかりであったけれども、惟念の念頭からは、諸々もろもろの妄念が、洗わるるごとくに消えて行った。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
将来もし此ノ憲法ノル条章ヲ改定スルノ必要ナル時宜じきヲ見ルニ至ラハ朕及朕カ継統けいとうノ子孫ハ発議はつぎノ権ヲリ之ヲ議会ニ付シ議会ハ此ノ憲法ニ定メタル要件ニ依リ之ヲ議決スルノほか朕カ子孫及臣民ハあえテ之カ紛更ふんこうヲ試ミルコトヲ得サルヘシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
市街を離れて里許りきよ、不二の裾野は、虫声にも色あり、そよ吹く風にも色あり、色のあるじを花といふ、金色星の、ゆふべ下界に下りて、茎頭けいとうに宿りたる如き女郎花をみなへし、一輪深きふちの色とうたはれけむ朝顔の
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)