“くわんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
關東77.8%
卷頭11.1%
欵冬11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左樣の人なるかそれがしも此度よんどころなき事にて九州へ下るなれ共此用向のすみ次第しだいに是非とも關東くわんとうへ下向の心得なれば其節そのせつは立寄申べしと契約けいやくし其場はわかれたりさて寶澤は九州
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それはね、これの校了かうれう校正刷かうせいずりんでゐて誤植ごしよくひと發見はつけんしてなほしていたことだ。もつともその手柄てがらと、こんなことを卷頭くわんとういてきみうつくしいほんをきたなくするつみとでは、差引さしひきにならないかもれない。
「三つの宝」序に代へて (旧字旧仮名) / 佐藤春夫(著)
此年文政七年の冬に入つてより、蘭軒は十月十三日に本草経竟宴ほんざうきやう/\えんの詩を賦した。竟宴には宿題があつて、蘭軒は欵冬くわんとうを詠じた。其七絶は葌斎かんさい詩集に見えてゐるが、此にははぶく。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)