“くろわく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒枠85.7%
黒框14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして黒枠くろわくのついた大きな封筒を彼に渡した。裏にはケリッヒ家の紋章が印刻してあった。クリストフはそれを開いて、震えながら読んだ——まさしく次のとおりに。
不思議な事に私の寝ている間には、黒枠くろわくの通知がほとんど来ない。去年の秋にも病気がなおったあとで、三四人の葬儀に列したのである。その三四人の中に社の佐藤君も這入はいっていた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蜀の良将はこうして一星一星、あかつきの星のように姿を消して行った。何かしらん力を以ては及び難いものが蜀の年々に黒框くろわくの歴史事項を加えていた。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)