“くすだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クスダマ
語句割合
薬玉95.5%
藥玉4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けば/\しい金蒔絵きんまきえ衣桁いこうだの、虫食いの脇息きょうそくだの、これ等を部屋の常什物にして、大きなはい/\人形だの薬玉くすだまの飾りだの、二絃琴にげんきんだの
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
中央の太き柱は薬玉くすだまおよび小旗をって飾られ、無数の電灯は四方あたりに輝きて目映まばゆきばかり。当夜の料理は前壁に対せし一列の食卓に配置さる。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
くもあめもものかは。辻々つじ/\まつり太鼓たいこ、わつしよい/\の諸勢もろぎほひ山車だし宛然さながら藥玉くすだままとひる。棧敷さじき欄干らんかんつらなるや、さきかゝ凌霄のうぜんくれなゐは、瀧夜叉姫たきやしやひめ襦袢じゆばんあざむき、紫陽花あぢさゐ淺葱あさぎ光圀みつくにえりまがふ。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)