“ぎょうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翹望81.5%
仰望7.4%
行法7.4%
業房3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長いこと附纏つきまとわれた暗い秘密を捨てようとする心は、未だそれを捨てもしてない前から、既にもうこうした翹望ぎょうぼうを起させた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雲仙登山者でわざわざこの熔岩流を見に来る者はほとんどなく、たまたま見に来るものがあっても、わずかにその末端である千本木から仰望ぎょうぼうして帰るだけであるが、この熔岩流こそ雲仙を見
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
オコナイがもと行法ぎょうぼうの義で、寺家じけから生まれた語であることはほぼ想像し得られる。紀州有田民俗誌によれば、この地方のオコナイも正月早々だが、お寺において祈祷が行われる。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
業房ぎょうぼうに閉じ籠もってこんをつめて居たせいもあろうが、月光を顧みたことなどはついぞなかった。然るに今夜は不思議にも、生れ故郷の月を見るような気がしてならない。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)