“きしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紀州35.5%
冀州22.6%
貴州12.9%
奇襲9.7%
徽州6.5%
季秋3.2%
沂州3.2%
虁州3.2%
鬼啾3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うけたまわれば、弁ノ殿には、これより紀州きしゅう高野こうや播磨はりま大山寺たいせんじ伯耆ほうき大社たいしゃ、越前の平泉寺などへ、内々の綸旨りんじをおびて、忍びやかに御廻国のよし。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太昊たいこう景竜の瑞あり、故に竜を以て官に紀す〉、また〈女媧じょか黒竜を殺し以て冀州きしゅうすくう〉、また〈黄帝は土徳にして黄竜あらわる〉、また〈夏は木徳にして、青竜郊に生ず〉など
かつ貴州きしゅう金竺きんちく長官司羅永菴しらえいあんへきに題したまえる七律二章の如き、皆しょうす可し。其二に曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おそれながら、しばしのあいだ、殿の采配さいはい拙者せっしゃにおかしたまわるなら、かならず、かれの奇襲きしゅうをやぶって味方の勝利となし、なお、野武士を指揮しきなすあやしき少女を
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
康煕庚申こうきこうしんの春、徽州きしゅうの人で姓をほうという者が、郡へ商売に出た。八人の仲間が合資で、千金の代物しろものを持って行ったのである。江南へ行って、河間の南にある腰※ようてんの駅に宿った。
㦣語えいご』は抽斎が国文を以て学問の法程をして、及門きゅうもんの子弟に示す小冊子に命じた名であろう。この文の末尾に「天保辛卯しんぼう季秋きしゅう抽斎酔睡すいすい中に㦣言えいげんす」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
こういういきさつから李逵もまた、やがて大寨たいさいの友としばしの別れを告げ、その故郷、沂州きしゅう沂水きすい県へと、野太刀一本の身軽な姿で、旅立って行ったのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余イヘラク、コノ語非ナリト。何ゾヤ。則チ少陵しょうりょう虁州きしゅう以後、山谷さんこくハ随州以後更ニソノ妙ニいたル。而シテ放翁ほうおう七十余ノ作イヨ/\絶妙ト称セラル。あに頽唐ニ属センヤ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのあとには、鬼啾きしゅうと、いきどおりのなみだと、黙々たる怨恨えんこん累々るいるいと横たわり重なってゆく。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)