“がんづめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
雁爪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武器は、雁爪がんづめ、スコップ、六尺棒、バイスケ、素手すで、など。怒号と、悲鳴と、笑い声とが、暁の港の空気をふるわせて、交錯した。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
竹籠、スコップ、雁爪がんづめなどが積みあげられ、赤錆になったいかりが一本、足を切られたたこのように、投げだされてある。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
艀の中にいる、「入れくわ」と称する仲仕たちが、直径一尺三寸ほどの丸籠に、雁爪がんづめで、石炭を入れる。それが、一つずつ、棚立ちの仲仕によって、敏速に、下から上へ押しあげられる。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)