“かんちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンチュウ
語句割合
管仲45.5%
寒中18.2%
寒厨4.5%
巻中4.5%
檻中4.5%
漢中4.5%
観中4.5%
鐶紐4.5%
閑中4.5%
韓忠4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敬の著すところ、卓氏たくし遺書五十巻、予いまだ目をぐうせずといえども、管仲かんちゅう魏徴ぎちょうの事を以てふうせられしの人、其の書必ずきあらん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それを上ると、狭い短い廊下の真中まんなかに、寒中かんちゅうでも破れた扉の開け放しになった踊子の大部屋。
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「今度御光来の節は久し振りにて晩餐でも供したき心得に御座そろ寒厨かんちゅう何の珍味も無之候これなくそうらえども、せめてはトチメンボーでもと只今より心掛居候おりそろ。……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
巻中かんちゅう殊に余の好む所の図二、三を選ばしめんか。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼は檻中かんちゅうの虎なり、その夢は荒山、莽野もうやの中に馳騁ちていすといえども、身は自由ならず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しょくの大軍は、沔陽べんよう陝西省せんせいしょう沔県べんけん漢中かんちゅうの西)まで進んで出た。ここまで来た時
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といって天幕が移動するのを待っているというわけにもいかない。心をきめかね、そこへ坐って断事観だんじかんをやった。無我の観中かんちゅう、観念の傾きでとるべき方法をきめるのである。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
亀紐きちゅう鐶紐かんちゅう紫綬しじゅなどの大法を、勝手に改めたり、それを授与したり、ほとんど、朝廷を無視して、魏王の意のままとなした。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ところが閑中かんちゅうおのずからぼうありでね」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、朱雋の軍六万は、宛城えんじょう(湖北省・荊門県附近)へ迫って行った。そこには、黄巾の残党、孫仲そんちゅう韓忠かんちゅう趙弘ちょうこうの三賊将がたて籠っていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)