“からだじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
体中45.9%
身体中40.5%
全身5.4%
渾身2.7%
総身2.7%
躰中2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暫くして女がふと心付くと、く寐た跡のように爽快な感じが体中からだじゅうみなぎっていた。女は立ち上がって、卸してあった窓掛を巻き上げた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
あくる日が覚めてみると、身体中からだじゅう痛くてたまらない。久しく喧嘩けんかをしつけなかったから、こんなに答えるんだろう。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
全身からだじゅうがその熱でもえ、それがこの人たちを駆って、とんでもない熱狂的なことをさせたり、狂気の沙汰とも云うべき献身的なことをやらせたり、果ては犯罪をさえ犯させるのでした。
寡婦 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
そして、ふと紙のうえをきしる万年筆の音が、耳にふれて来ると、渾身からだじゅうの全神経がそれにあつまって来て、向返ってその方を見ない訳にいかなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
総身からだじゅうの血は一緒になって一時に御頭おつむりへ突きかかるようでした。もうもうこらえ切ないという御様子で、舌なめずりをして、御自分の髪の毛を掻毟かきむしりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
不図ふとがついてると、その小人こびと躰中からだじゅうから発散はっさんする、なんともいえぬ高尚こうしょう香気におい! わたくしはいつしかうっとりとしてしまいました。