“かかわらず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不拘94.7%
不関5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私の一家と、秀岡とは姻戚関係にあるのですが、それにも不拘かかわらず私の一家は秀岡の悪辣な手にかかって破産せられ、非常にみじめな目に陥入れられたのです」
旅客機事件 (新字新仮名) / 大庭武年(著)
一五九〇年の聖書は、ブルガータと呼ぶもので、これは法皇シキスト五世の監輯かんしゅうにかかるものであるが、法王自ら校正したにも不拘かかわらず、非常に誤植が多かった。
愛書癖 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
現今俳熱頗る高き故唯一の雑誌たる『ほととぎす』はかく無責任なるにも不関かかわらず売口よき次第なるべけれど若し有力な競争者出でばこれを圧倒する事もとより難きにあらざるべし。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)