“おもは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面映60.0%
12.0%
面羞12.0%
面恥8.0%
面晴4.0%
面栄4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女史は少し面映おもはゆげに、プラチナの腕輪のはまった手を伸ばしてその白い西洋封筒を受けとりながら——これは十円紙幣かな——とドキッとした。
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しき夫人おくがたむかへたまひぬともあいらしきちごうまたまふとものつらさがおもはるゝぞとてほろ/\と打泣うちなけばお八重やへかなしく
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二日二晩酒に浸っていた松川との結婚の夜の名残なごりらしかったが、彼女は多分草葉を連れて来た時もしたように、彼をその部屋に見るのが面羞おもはゆそうに、そっと寄ってくちづけをすると
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
所轄しょかつ警察へでも引かれて、本名を名乗らせられ、それから一週間ほど前にかち得た面恥おもはゆい役柄を下手へたに申立てたりしようものなら、僕は刑事たちのいい嗤い者になった上
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼としては太夫の前へ出て、自分で報告するさえ面晴おもはれであるのに、こんな言葉まで懸けられようとは、ゆめにも思い設けなかったのである。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
面栄おもはゆいような気持ちがした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)