“おまもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
護符44.4%
御守11.1%
咒符11.1%
守札11.1%
守護符11.1%
甲馬11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処でける厄除けの護符おまもりが有名で、府内に多くの信者を持ち、わけても本尊の如来は、名作の一つとされ、安政震火まで、土地の名物に数えられたものです。
まだ御札のほかに萩原さまのふところに入れていらっしゃるおまもりは、海音如来かいおんにょらい様という有難い御守おまもりですから、それが有っては矢張やッぱりお側へまいる事が出来ませんから
それに又萩原様の首に掛けていらっしゃる海音如来の御守おまもりがあっては入る事が出来ないから、どうか工夫をして其のお守を盗み、ほかへ取捨てゝ下さいと云ったは
足ごしらえは八ツのわらじ、膝ぶしに咒符おまもりいつけ、仏神の像を鞍皮くらかわいた馬に乗り、進物籠を載せて、即日、江州を立って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば、急な軍使となって長途を飛ぶさいには、仏神の像を鞍皮くらがわに画いた甲馬に踏みまたがって、脚に咒符おまもりゆわいつけ、一日によく五百里(支那里)を飛ぶという神技なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この社家しゃけくずれの女には、これでもう二度も欺された。難産でもするどころか、守札おまもりにも及ばずやすやすと二人も子供を産んでのけ、しどろもどろにあわてさせた。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一生安楽に暮される守護符おまもりになる……というので……もっとも雁八はその貰うた黒穂くろんぼ白湯さゆで飲んだと申しましたが……ハハハ……
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして呉用、宋江の二大将から托命の仔細をきくと、彼も、梁山泊りょうざんぱく軍三千の運命を担う一の働きはいまだとして、勇躍、すぐ例の神速法の甲馬おまもりを脚に結い付けてここを出発した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)