“おほたに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大溪50.0%
大谷50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時彼答へて曰ひけるは、いと近き處に岩あり、大いなる圈より出でてすべてのおそろしき大溪おほたにの上を過ぐ 一三三—一三五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我等少しくかしこを離れしとき、我は山の窪みてあたかも世の大溪おほたにの窪むに似たるところを見たり 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
まろき大溪おほたにに沿ひて來れる民泣いて物言はず、足のはこびはこの世の祈祷いのりの行列に似たりき 七—九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お婆さんが先に帰つて、私があとで店をしまつて帰るのでしたがね、大谷おほたにさんと云ふお墓のいつばいある山を通るのですから、恐くつてねえ。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
大谷おほたに河内かうちなどいふ山村を、西岸に見たが、未だ人の町へは遠い、川水は肩で呼吸をするやうに、ゴホゴホと咳きあげて、大泊門おほせと急灘きふたんにかゝる、峡谷は一層に狭くなり、波の山が紫陽花のやうに
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)