“おふたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御両人44.4%
御両所11.1%
御二人11.1%
御兩11.1%
御兩方11.1%
御夫妻11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若殿様と御両人おふたりを快く添わしてあげて、これまでのような非道なことは忘れてもなさらぬように、それとも不縁に遊ばすなら、光子様に自由を与えて、決して干渉をなさらぬように
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大勲位の御媒酌なんて有難いことは無いと、奥様も大層な御歓喜およろこびいらしつたで御座いませう、其れをお嬢様、貴嬢がキツパリ御断おことわりになつたもんですから……御両所おふたりの御立腹は如何いかがで御座いました
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
実際じっさいまたいずれの時代じだいをさがしても、この御二人おふたりほどお似合にあい配偶めおとはめったにありそうにもございませぬ。
机上の一封を目もて示しそれを御兩おふたりにと從者に命じ、猶兩人に對しては、かすかながら力ある聲にて
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
此事このこと旦那樣だんなさまにも奧樣おくさまにも毎度いくたび申上まうしあげて、何卒どうか今夜こんや御出帆ごしゆつぱんけは御見合おみあはくださいと御願おねがまうしたのですが、御兩方おふたりともたゞわらつて「亞尼アンニー其樣そんな心配しんぱいするにはおよばないよ。」とおほせあるばかり
御夫妻おふたりの喜の字と、古稀こきと、金婚式と、再修シェークスピヤ四十巻完訳のお祝いのことばかりがうれしくて念頭に離れなかった。
古い暦:私と坪内先生 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)