“おくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御蔵40.0%
憶良16.0%
御倉12.0%
土蔵8.0%
倉庫4.0%
御暮4.0%
御藏4.0%
御鞍4.0%
消光4.0%
酒蔵4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どもりながらこう言った者がありました。これはそそっかしいので通った市川という御蔵おくらの係りでありました。
ませのうちなる白菊、というのは真瀬ませいちという按摩の金貸しのお嬢さん。われら(吾良)というのは憶良おくらの弟子ぐらいにあたる貧乏な詩人。かくしつつ、というのは確執かくしつして。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
またくらのようなものは、おほくは今日こんにち奈良なら正倉院しようそういん御倉おくらなどにるような、みあはせた校倉あぜくらといふものであつたとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
やっとのこと顔をあげて、若旦那と一緒に土蔵おくらの方を見ましたが、やがて嬉しいのか悲しいのか解らぬような風付ふうつきで、水々しい島田の頭をチョットばかりたてに振ったと思うと
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人の居ない倉庫おくらの二階で開いてみますと、思いもかけない怖ろしい、胸がムカムカするような絵ばかりでしたので、私は二度ビックリしまして、直ぐにも御寺に返しに行こうと思いましたが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
村「…益々御機嫌よく御暮おくら被成候なされそうろう御事おんこと蔭ながら御嬉おんうれしく存じあげ※」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから右三年ののち、慶慮四年の江戸城開け渡しといふ時に、御藏おくらかねがたつた三十六萬兩、即ち今の三百六十萬圓程しかなかつたといふのだから、實際幕府も情けない身上しんじやうであつたに違ひない。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
『お副馬そえうまが、変ったので、今、急に御鞍おくらを取り変えたり、手入をし直したりして、やっと仕舞ってきた』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やす消光おくらす可し是にて一件落着らくちやくしたりと述給ふ程に小役人は落着らくちやく一同立ませいと諸聲もろごゑあはして言にける實にくもりなき裁判さいばんは人を損せず理を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お暇出されりや酒蔵おくらとおわかれ
おさんだいしよさま (新字旧仮名) / 野口雨情(著)