“おおめいぶつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大名物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いずれ、また会う。それまで、壺を離すなよ。天下の大名物おおめいぶつこけ猿の茶壺、せいぜい大切にいたせ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
さすがに「大名物おおめいぶつ」は美しい器物です。すべてが真の民器だからです。かつて茶人達はあの華美な、技巧の複雑な貴族的なものを、茶器に選んだことがあったでしょうか。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
多くの人をさわがせ、世に荒波をかきたてたとも見えず、何事も知らぬ顔にヒッソリと静まり返っているところは、さすが大名物おおめいぶつだけに、にくらしいほどのおちつきと、品位。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)