“うっとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恍惚95.2%
恍然4.0%
慌惚0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガルールはもう飲食のみくいどころではなかった。彼は眼を細めて、遠い、太陽と夢幻の国へ航海する光景を、恍惚うっとりと夢見ているのであった。
堀は、内儀の、白味がちな目をみつめていると、しんとした気になって、からだを羽毛か何かで撫でられているような恍然うっとりした気もちになってしまうのだった。
(新字新仮名) / 室生犀星(著)
さりとてはしからずうるわしきまぼろしの花輪の中に愛嬌あいきょうたたえたるお辰、気高きばかりか後光朦朧もうろうとさして白衣びゃくえの観音、古人にもこれ程のほりなしとすきな道に慌惚うっとりとなる時、物のひびきゆる冬の夜
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)