“うたたね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
転寝43.4%
仮寝27.6%
仮睡17.1%
転寐3.9%
仮寐2.6%
仮眠1.3%
假寢1.3%
假睡1.3%
半睡1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、どうかすると、藁束に身をもたせかけたままいつか心持が重くなってついうとうと転寝うたたねの夢に入るような事さえもあった。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
夜半に燈下に坐して、んで仮寝うたたねをしていると、恍惚のうちに白衣の女があらわれて、はりでそのひたいを刺すと見て、おどろき醒めた。
マドロス氏はいかにと見れば、室の一隅の横椅子に背をもたせかけて、いびきを立て、仮睡うたたねしているところはたあいないものです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やがて目がめて、ああ、転寐うたたねだったと思えば夢だが、このまま、覚めなければ夢ではなかろう。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
愕然がくぜんとして仮寐うたたねの夢から覚めた時、失われた時間を取り返さなければならないという感じが一層強く彼を刺撃しげきした。彼は遂に机の前を離れる事が出来なくなった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あなたはそれまでぶらぶらそこらを歩くなり、草の上で仮眠うたたねをするなり好きなようになさい
千早館の迷路 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すると心がゆるんで、われ知らず机にかうべを垂れて假寢うたたねをし出した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
これで話を止めて、榮一は横になつて、挽舂ひきうすの響きを聞きながらうつら/\假睡うたたねの夢に落ちた。勝代は温か過ぎる炬燵で逆上のぼせて頭痛がしてゐたが、それでも座を立たうとはしないで
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
ここで半睡うたたねの状態でいると、あらゆる人々がこんがらかり、裁判所の大きな仕事を忘れてしまい、自分だけが唯一の被告であり
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)