“いつとき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イツトキ
語句割合
一時80.8%
一刻11.5%
一斉3.8%
五時3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまこそ彼女かのぢよは、をつとれい純潔じゆんけつ子供こどもまへに、たとへ一時いつときでもそのたましひけがしたくゐあかしのために、ぬことが出來できるやうにさへおもつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
もう斯うなつたら娘をかゝへて一刻いつときも早くこんな化物屋敷を逃げ出すよりほかはあるまいと、お道はもう夫のことも自分のことも振返つてゐる餘裕がなくなつた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
朝夕の風、日南ひなた、雨、露、霜も、一斉いつときに貨物車に積込むのださうである。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いつどき、宙にられて、少年が木曾山中さんちゅうで鷲の爪を離れたのは同じ日のゆうべ。七つ時、あいだ五時いつとき十時間である。里数はほぼ四百里であると言ふ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)