“いそいそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欣々37.5%
嬉々25.0%
怡々18.8%
急遽12.5%
得々6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また曩日いつかの様に、今夜何処かに酒宴でもあるのかと考へて、お定は慎しやかに水潦みづたまりけながら、大工の家へ行つた。お八重は欣々いそいそと迎へたが、何か四辺あたりを憚る様子で、そつと裏口へ伴れて出た。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
反ッてお婿さんがきまって怡々いそいそしているようだった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これ空谷くうこく跫音きょうおんなり。盲人めいし急遽いそいそ声するかた這寄はいよりぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可懐なつかしきと、嬉きと、なほ今一つとにて、母は得々いそいそと奥に導れぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
妻は得々いそいそ起ちて、その外套を柱の折釘をりくぎに懸けつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)