“あんぎや”の漢字の書き方と例文
語句割合
行脚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしあらゆる執着に罪障を見出した謡曲の作者にこの一段を語つたとすれば、芭蕉は必ず行脚あんぎやの僧に地獄の苦艱を訴へるのちジテの役を与へられたであらう。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
芭蕉翁がおく行脚あんぎやのかへるさ越後に入り、新潟にひがたにて「海にる雨やこひしきうき身宿みやど寺泊てらどまりにて「荒海あらうみ佐渡さどよこたふ天の川」これ夏秋の遊杖いうぢやうにて越後の雪を見ざる事ひつせり。
文展で評判の好かつた不折ふせつの「陶器つくり」の油繪、三千里の行脚あんぎやして此處にも滯留した碧梧桐「花林檎」の額、子規、碧、虚の短册、與謝野夫妻、竹柏園社中の短册など見た。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)