“あさぬの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麻布90.0%
枲布10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だれでも木綿の着物を着るようになったのは、江戸時代も中頃から後のことで、それ以前には、冬も麻布あさぬのの衣服を着るのがふつうであった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小さい水彩画と、ピカソの絵葉書、その脇には圭子自身の製作らしい麻布あさぬの葡萄ぶどうの房のアプリケが、うすよごれた壁をすっかりかくしていた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
六つ七つばかりの美しき小娘二人その傍に遊び戲れ、花を摘みてたまきとなす。されどそれより一際ひときは美きは、此家の門口に立ち迎へたる女子なり。髮をば白き枲布あさぬのもて束ねたり。