“あきじろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
空城100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして九州に、関東に、その居所を移しているので、城はふたたび空城あきじろ同様になってしまった。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
だから稲葉山城は一夜にして空城あきじろとなっても、半兵衛重治がそれに坐って、城下の平和はすこしもみだれなかったが、四隣の国々は、その実相を知ると、彼の鬼謀胆略きぼうたんりゃくに驚倒した形で
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
送る——まことの人間ではよもあるまい。空城あきじろのあいだはおのれらの宿にも仮したれ、秀吉がここに来たり住むからは、おのれらに一刻も仮すことはならぬ。おとなしく立ち去らずば、おのれ眼に物見するぞ。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「この分では、清洲も空城あきじろとなっておろう」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)