“あいなら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相並25.0%
相倣12.5%
相列12.5%
相双12.5%
相成12.5%
相排12.5%
相連12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ソコでこの少女が芸者か女郎か娘かは勿論もちろんその時に見さかいのあるけはない——お前達は桑港サンフランシスコに長く逗留して居たが、婦人と親しく相並あいならんで写真をるなぞと云うことは出末なかったろう
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
もしこの風を互いに相倣あいならい、ただ生計をこれ争うの勢いに至らば、俊英の少年はその実を未熟にそこなうの恐れなきにあらず。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この二人が同じような柄行がらゆきで、いつも相列あいならんで同じような役所やくどこをつとめていたので、世間一般に“御神酒徳利おみきどっくり”と呼び慣わしていた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
元禄の頃の陸奥むつ千鳥には——木川村入口に鐙摺あぶみずりの岩あり、一騎だちの細道なり、少しきて右のかたに寺あり、小高き所、堂一宇いちう、継信、忠信の両妻、軍立いくさだちの姿にて相双あいならび立つ。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浪「いよ/\御勘弁相成あいならんとあれば止むを得ざる事で、表へ出てお相手になろう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
掌状全裂葉で五ないし十一裂片相排あいならび狭長で尖鋸歯がある。茎葉より一種不快の臭を放つゆえにその畑に近づくと嫌やなにおいに襲われる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ひときわすぐれて目立ちたる定遠ていえん鎮遠ちんえん相連あいならんで中軍を固め、経遠けいえん至遠しえん広甲こうこう済遠さいえんは左翼、来遠らいえん靖遠せいえん超勇ちょうゆう揚威よういは右翼を固む。西に当たってさらにけぶりの見ゆるは、平遠へいえん広丙こうへい鎮東ちんとう鎮南ちんなん及び六隻の水雷艇なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)