渓をおもふたにをおもう
疲れはてしこころのそこに時ありてさやかにうかぶ渓のおもかげ いづくとはさやかにわかねわがこころさびしきときし渓川の見ゆ 独りゐてみまほしきものは山かげの巌が根ゆける細渓の水 巌が根につくばひをりて聴かまほしおのづからなるその渓の音 二三年前 …