取返し物語とりかえしものがたり
前がき いつぞやだいぶ前に、比叡の山登りして阪本へ下り、琵琶湖の岸を彼方此方見めぐるうち、両願寺と言ったか長等寺と言ったか、一つの寺に『源兵衛の髑髏』なるものがあって、説明者が殉教の因縁を語った。話そのものが既に戯曲的であったので劇にしたら …
作品に特徴的な語句
おもわ よう がしら いず しゅう おわ もうし さまた 上手かみて おお 出来でか 松明あかり かしこま いましめ しょう ぬか げん 下手しもて いと うてな 天晴あっぱ つい 彼方あちら 得為えな かたじけ りょう 渇仰かつがう 点綴てんてい 焔炎ほむら たち つく うかが わか なじ 諷誦ふうじゅ いま すっぱ くろず 下司げす また 仕業しわざ おっ せがれ たたず 何処どこ 何奴どいつ まま その 兼々かねがね 冥加みょうが やいば 勿体もったい 台詞せりふ かな 名号みょうごう 名残なごり とな 土産みやげ らち 夜更よふ 娑婆しゃば 容易たやす 小癪こしゃく 屈托くったく 山科やましな 屹度きっと ついで とむら 心算つもり かたじ 思召おぼしめ 悋気りんき よろこ 成程なるほど 手筈てはず 折角せっかく 拠所よんどころ こしら 揚句あげく 敵役かたきやく おい 明方あけがた